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北韓、多連装ロケット砲の発射訓練実施 中国との友好関係アピール

ニュース2021-06-30
北韓、多連装ロケット砲の発射訓練実施 中国との友好関係アピール

北韓軍が先週末、多連装ロケット砲の発射訓練を行ったことが明らかになりました。
アメリカのソン・キム北韓担当特別代表が、「前提条件なしの対話」を北韓に提案してから1週間も経っていないなかで行なわれた「武力挑発」に関心が集まっています。
複数の消息筋が29日に明らかにしたところによりますと、北韓軍が今月27日に多連装ロケット砲の発射訓練を実施し、韓国軍と情報当局が詳しい分析を行っているということです。
北韓の多連装ロケット砲の発射訓練は、核実験ICBM=大陸間弾道ミサイルの試験発射など、アメリカが許容できないとして設定した「レッドライン」を超える水準の挑発ではありませんが、専門家らは今回の訓練が行われたタイミングに注目する必要があると指摘しています。
アメリカのソン・キム特別代表は、韓米日の北韓担当首席代表の協議に合わせて、今月19日から5日間、韓国を訪問しました。
ソン・キム特別代表はこれをきっかけに「アメリカの実用的アプローチは、北韓との外交に開かれている」と述べ、北韓との対話への意思を改めて示しました。
しかし、北韓側は今月21日に、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長、23日には李善権(リ・ソングォン)外相が相次いで談話を発表し、現時点ではアメリカとの対話の意思がないことを明らかにしました。
またこの間、北韓と中国は相手国の党機関紙にそれぞれの大使の特別寄稿文を載せるなど、北韓は中国との友好関係をアピールしています。
金委員長は今月17日に開催した労働党中央委員会総会で「われわれの平和と安全を担保するには、対話も対決も準備しなければならない」としたうえで、「特に対決については、より抜かりなく準備すべきだ」と強調しました。
専門家らの間では、来月4日のアメリカの独立記念日、もしくは8月に実施するとみられる韓米合同軍事演習の前後に、北韓が高い水準の武力挑発を行うという観測が提起されています。

[Photo : YONHAP News]

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