北韓問題を担当する外交部の魯圭悳（ノ・ギュドク）韓半島平和交渉本部長が29日午前、韓半島平和プロセスの再始動に向けた韓米間の協議を行うため、アメリカに出国しました。
魯本部長はこの日、仁川国際空港で記者団に対し、「韓半島平和プロセスの再始動についてアメリカ側と協議する」と明らかにしました。
そのうえで、「韓国政府はこれまでバイデン政権と米朝対話の早期再開に向け、様々な案をめぐって踏み込んだ協議を行ってきた」とし、「今回の訪米でもアメリカ側の関係者と虚心坦懐に協議する」と話しました。
魯本部長は、アメリカのソン・キム北韓担当特別代表の招きで来月1日までアメリカ・ワシントンで国務省やホワイトハウスの国家安保会議などアメリカ政界の関係者らと会談する予定で、韓米合同軍事演習終了後の韓半島情勢や北韓との対話再開に関して話し合うものとみられます。
合同軍事演習の期間中に北韓の挑発動向は見られませんでしたが、26日に演習が終わったあとも、南北共同連絡事務所の業務開始の通話に応答しなかったほか、アメリカ側の対話要請にも応じていません。
一方、魯本部長は、アメリカ側と北韓に対する人道支援についても議論するものとみられます。
韓米両国は、今月23日にソウルで開催された北韓担当首席代表の協議で、北韓の感染症対策、飲み水、衛生などへの支援、国際機関を通じた人道支援策について議論しています。

[Photo : YONHAP News]