日本とアメリカが韓日米3か国による合同軍事演習を提案したのに対し、韓国が同意しなかったというメディアの報道について、韓国政府は「3か国による合同軍事演習を議論したことはない」と明らかにしました。
国防部の関係者は31日、記者からの韓日米3か国間の軍事協力に関する質問に対して、「北韓の核やミサイルの脅威に対しては、3か国が緊密に連携し、対応策を議論しているが、3か国による合同軍事演習を議論したことはない」と答えました。 
また「韓日米3か国間の安全保障での協力は、途絶えず続いている。この問題（合同軍事演習）は、それよりもう一段階進んだもので、はっきり言って、議論したことはない」と強調しました。
外交部も「韓国と日本の間の軍事協力は、両国間の信頼の回復と、それに対する国民のコンセンサスの形成が先行されなければならないという韓国政府の基本的な立場に変わりはない」と話しました。
しかし「北韓の核やミサイルの脅威への対応のための韓日米3か国間の安全保障での協力が重要だという認識は共有している」と説明しました。
韓半島でも韓日米3か国によるミサイル防衛訓練を行えるのではないかという質問に対して、国防部の関係者は、「作戦的検討を行い、弾道ミサイルへの対応訓練を域内ですでに行っていて、十分有効性がある。あえて韓半島の海域で行う必要はないと考えている」と答えました。
韓国の一部のメディアは、「アメリカと日本の政府が最近、韓日米高官級協議で3か国による韓半島の海域での軍事演習を提案したが、韓国政府が同意しなかった」と報じています。

[Photo : Getty Images Bank]