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米「韓日米のミサイル情報共有は遅い」新システムの必要性を強調

ニュース2023-06-14
米「韓日米のミサイル情報共有は遅い」新システムの必要性を強調

アメリカ空軍で宇宙空間の監視を行う部隊の副司令官は、現在の韓日米3か国間の北韓のミサイルに対する警報情報の共有システムについて、「複雑で遅い」として、改善が必要だと指摘しました。 
 
アメリカの政府系放送局、ラジオ自由アジアによりますと、アメリカ宇宙軍のトンプソン副司令官は12日、アメリカのシンクタンクが主催した懇談会で、韓日米3か国間の北韓のミサイルに対する警報情報の共有は、「あまりにも複雑で遅い」と述べました。
 
トンプソン副司令官は、「アメリカは数十年間、ミサイルの早期警報を提供するため、さまざまな国と協定を結んできたが、場合によってはこのようなメカニズムは遅すぎる」と語ったうえで、北韓から韓国や日本への距離を例に挙げ、弾道ミサイルへの対応が間に合わない可能性を示唆しました。
 
現行のミサイル警報情報を共有するシステムは、1980年代に構築されたものです。
 
トンプソン副司令官は、「ミサイルに対する警告だけでなく、防御の重要性が高まっているだけに改善が必要だ」として、「アメリカの友好国や関連国が必要な情報にアクセスしやすくするため、ミサイル警報や追跡システムを新たに構築し直す必要がある」と強調しました。
 
韓国とアメリカ、そして日本とアメリカの間では、リアルタイムでそれぞれ警報情報が共有されていますが、韓国と日本は、現在、アメリカを介して情報共有を行っています。
 
3か国は去年11月の首脳会談で、ミサイル警戒情報をリアルタイムで共有する方針に合意しており、3か国の国防相は今月5日、北韓のミサイル発射に関する情報をリアルタイムで共有するシステムの運用を年内に開始する方針で一致しています。
 
一方、趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長は14日と15日に日本を訪問し、アメリカのサリバン大統領補佐官、そして日本の秋葉国家安全保障局長との安全保障会議に参加します。
 
先月、開かれた、韓日米の略式首脳会談でも北朝鮮のミサイル発射に関するデータのリアルタイム共有を含む韓日米による安全保障協力が話し合われました。
 
バイデン大統領は、その席で韓日の首脳をワシントンに招待していて、今回の安全保障会議でも、次の韓日米3か国の首脳会談にむけた議論が行われる見通しです。

[Photo : KBS News]

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