６日は、国のために命を捧げた戦士を称える国民の祝日の「顕忠日」です。
ソウルの国立墓地の顕忠院では、午前10時から韓国戦争で命を捧げた戦士たちをたたえる記念式典が行なわれ、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領夫妻や与野党の指導部、有功者や遺族が出席しました。
式典で、尹錫悦大統領は、「国の安全保障と国民の安全を守るために身をささげた人々の遺族を支えることは国の義務だ」と述べ、国家功労者らの勲功に報いる報勲政策を強化する考えを示しました。
また尹大統領は、民家への戦闘機の墜落を避けるために操縦かんを握ったまま殉職した空軍の操縦士、火災現場での人命救助中に殉職した消防士らの名前をあげ、「制服を着た英雄たちが尊敬される国をつくる」と強調しました。
一方で、尹大統領はミサイル発射を続ける北韓に対しては、厳しく対応する考えを示しました。
尹大統領は、「北韓の核・ミサイル能力は、韓半島だけでなく北東アジアと世界の平和を脅かす水準に達している。北の核・ミサイル脅威を抑止するとともに、より根本的かつ実質的な安全保障能力を備えていく」と述べました。
そして「北韓のいかなる挑発にも断固として厳正に対処する」と強調しました。
尹大統領はさらに、自由と民主主義、人権の価値について強調し、「これらの価値が息づく、誇らしい韓国にしていくのが、犠牲をさらに意味あるものにする道だ」と述べました。

[Photo : YONHAP News]