G7広島サミット閉幕直後の22日、中国から韓国の大手ポータルサイト、ネイバーにアクセスできない状態となっています。 
 
中国で韓国のポータルサイトを使用できなくなったのは、2019年1月以来、4年4か月ぶりです。
 
当時、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード（THAAD）」の韓国への配備に対する中国の報復措置が続いていて、韓国のポータルサイトを運営する大手２社のうち、ダウムカカオへのアクセスが遮断され、今もアクセスできない状態です。
 
今回、ネイバーも使えなくなったことで、中国国内では、事実上、韓国のポータルサイトはすべて利用できなくなりました。
 
ネイバーにつながらなくなっているのは、一時的な接続障害なのか、中国当局が接続を遮断しているのかは、まだ明らかになっていません。
 
中国では、2018年10月の時点で、ネイバーが提供するサービスのうち、コミュニティーサイトやブログへのアクセスを遮断しましたが、検索機能やウェブメールへのアクセスは可能となっていました。
 
中国は、以前からアメリカのグーグルやヤフーなど海外の主要ポータルサイトへのアクセスを遮断しています。
 
一部では、最近韓国がアメリカおよび日本と安保・経済分野での連携を強化しているほか、台湾問題について発言していることが影響しているとの見方も出ています。
 
G7広島サミットで中国をけん制するメッセージが相次いで発表されたことを受け、中国当局は今月21日、アメリカの半導体大手「マイクロン・テクノロジー」の製品の調達を禁止する制裁措置を発表しました。

[Photo : YONHAP News]