北韓は、先月29日に開催されたIAEA＝国際原子力機関の総会で、北韓の核計画の中止などを促す決議案が採択されたことに反発し、北韓の核保有国としての地位は不変だとする談話を発表しました。

北韓の朝鮮中央通信が2日に伝えたところによりますと、北韓は、原子力工業省の報道官の名義で談話を出し、IAEAで北韓の核計画の中止などを促す決議案が採択されたことについて、アメリカとその同盟国による「陰謀だ」と非難し、「核戦力建設に関する国家活動の原則が憲法に明記されたことで、われわれの核保有国の地位は不可逆的なものになった」と主張しました。

北韓は9月下旬に開いた最高人民会議で核戦力の強化を憲法に明記することを決めています。

また、談話は、北韓が1994年にIAEAから脱退したことに触れ、「IAEAは、わが国の主権行使について、とやかくいう資格も名分もない」としたうえで、北韓の政策を否定するアメリカなどに対し「合法的な核活動を非合法化しようとしている」と反発しました。

更に、IAEAのグロッシ事務局長について、「北韓の7回目の核実験が間近に迫っていると宣伝し、北韓に圧力をかける雰囲気を率先して作り出している」と批判しました。

IAEA は先月29日に総会を開き、北韓の核計画を非難し、北韓に対して完全な非核化を求める決議案を採択しています。

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