北韓は先月30日に行われた杭州アジア大会のサッカー準々決勝で、北韓が韓国に勝利したニュースを伝える際、韓国を「傀儡（かいらい）チーム」という異例の呼び方で伝えました。

北韓住民向けの朝鮮中央テレビは2日、アジア大会女子サッカー準々決勝で北韓が韓国に勝利したニュースを伝えるなかで、韓国代表チームを「傀儡チーム」と呼び、「4対1という圧倒的な点差で大勝した」と伝えました。

北韓は「傀儡」を「外部の侵略者に操られ、祖国と人民を売り飛ばす民族の反逆者による政治集団」という意味で使っていて、主に韓国を非難する際に用いています。

北韓は、これまで、南北のスポーツ試合では韓国を「南朝鮮」と呼んでいて、「傀儡」という表現を使うのは異例のことです。

これには、南北関係の悪化が背景にあるとみられています。北韓に厳しい態度を取る尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権が発足して以来、北韓のメディアが韓国を「傀儡」と呼ぶ頻度は増えています。

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