アメリカ国防総省が先月、北韓を「持続的な脅威」と位置づけたことに対して、北韓は、アメリカを侵略者だとして非難する談話を発表しました。北韓は、ことし2回打ち上げに失敗している軍事偵察衛星について、今月中に3回目の打ち上げを行うと予告していて、談話は打ち上げの妥当性をアピールするためのものとみられます。 
 
北韓は国防省の報道官による談話で、アメリカが戦略核を搭載した潜水艦を韓半島に展開したことを批判したうえで、「帝国主義侵略者の軍事戦略と挑発行為に対して、最も圧倒的かつ持続的な対応戦略で対処していく」と強調しました。
 
アメリカの国防総省は先月28日、大量破壊兵器に対する戦略を発表し、北韓を「持続的な脅威」と指摘したうえで、北韓の核戦力の高度化について、「北韓は物理的衝突のどの段階においても核兵器を使える状態だ」との分析を示しました。
 
北韓は、2012年に初めて、自国が「核保有国」であると憲法の序文に明記し、去年9月に開かれた最高人民会議では核兵器の使用条件などを定めた法令を採択していますが、さらに、先月の最高人民会議では、核兵器の発展を高度化させることを憲法に盛り込みました。
 
核兵器の高度化の一環として、軍事偵察衛星の打ち上げは予告通り今月中に行われる可能性が高いとみられています。

[Photo : YONHAP News]