中国を訪問しているロシアのラブロフ外相が18日、平壌(ピョンヤン)を訪問します。北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長とロシアのプーチン大統領は先月ロシアの極東で会談した際、軍事協力について協議したとみられていて、武器の取り引きに関する議論がさらに加速するとの懸念が出ています。 
 
北韓は16日、ラブロフ外相が18日から2日間の日程で平壌を訪問すると発表しました。
 
ラブロフ外相は、中国の習近平国家主席が推し進める巨大経済圏構想「一帯一路」に関する国際協力フォーラムに参加するため北京を訪問していて、18日に開かれる中ロ首脳会談に同席したあと、平壌に向かうものとみられます。
 
今回の訪問で、ラブロフ外相は、北韓の崔善姫（チェ・ソンヒ）外相と会談し、先月の首脳会談で議論された内容について詳細を議論する見通しです。
 
また、プーチン大統領が北韓を訪問する日程の調整なども行われるものとみられます。
 
アメリカが、北韓とロシアによる武器取り引きの証拠をつかんだと発表していることもあり、北韓とロシアの軍事協力がさらに加速するとの分析も出ています。
 
17日にインドネシアのジャカルタで開かれた韓日米3か国の北韓担当首席代表協議で、金健（キム・ゴン）韓半島平和交渉本部長は、「北韓がロシアに軍事装備や武器などを提供することや、北韓とロシアの間で核またはミサイル関連の技術移転を行うことは、国連安保理決議に違反する」と強調し、韓日米が連携して対応する方針を改めて示しました。

[Photo : YONHAP News]