尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は、北韓の核やミサイルの脅威に対応するため、韓国軍の監視・偵察能力の強化に加え、兵器を購入する際の手続きを簡素化することが必要だと強調しました。  
 
尹大統領は20日の午後、大統領室で国防革新委員会の3回目の会議を開き、「北韓は侵略と核による先制攻撃を憲法に明記した世界で唯一の国だ。北韓の挑発は今後も続くとみられるため、万全の準備態勢を整える必要がある」と話しました。
 
また、「北韓の核やミサイルの脅威に備えるための韓国軍の監視・偵察能力を画期的に強化する方策について議論が必要だ」と述べました。
 
さらに、「兵器の購入など、武器を調達する際の手続きについて、大幅な簡素化に向けた議論も必要だ。スピードこそが安全保障だ。有事の際にもっとも短い時間で実戦配備できるよう不要な手続きを大胆に省き、効率化しなければならない」と強調しました。
 
尹大統領は、アメリカのワシントンで現地時間の今月15日に開かれた拡大抑止の強化をめぐる韓米の「核協議グループ」の２回目の会合についても触れ、「アメリカが拡大抑止を運用するにあたり、すべての意思決定の過程に韓国が関与するもので、アメリカの『核の傘』により一方的に守られる立場だった韓国の役割が大幅に強化された」と成果を強調しました。

[Photo : YONHAP News]