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米の次期インド太平洋軍司令官「北韓に対する拡大抑止は不可欠」

ニュース2024-02-02
米の次期インド太平洋軍司令官「北韓に対する拡大抑止は不可欠」

太平洋地域を担当するアメリカのインド太平洋軍の司令官に指名されたサミュエル・パパロ氏は、北韓が核やミサイルの開発に拍車をかけるなか、アメリカの核戦力を含む抑止力で韓国などを守る「拡大抑止」は不可欠だと述べ、これまでのアメリカ政府の立場をあらためて強調しました。 
 
アメリカのインド太平洋軍の司令官に指名されたパパロ氏は、現地時間の1日に開かれた上院の軍事委員会の公聴会で、韓半島情勢について、「北韓の威圧と武器開発、そしてこれに対抗する韓国の偵察活動の強化により、緊張が続いている」と指摘したうえで、アメリカによる「拡大抑止」が不可欠だとする認識を示しました。
 
拡大抑止とは、アメリカが北韓の核やミサイルの脅威から韓国を守るために提供する、いわゆる「核の傘」を含めた抑止力です。
 
パパロ氏はまた、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が去年9月にロシアを訪問して以降、北韓とロシアの軍事協力が加速していることについて、「深く懸念している」と述べ、「インド太平洋と世界の平和と安定を害するものだ」と指摘しました。
 
インド太平洋軍は、太平洋からインド洋にかけてのアジア地域を管轄する軍で、中国の海洋進出や北韓の核やミサイル問題への対応を主な任務としています。
 
パパロ氏は1987年に入隊し、2021年から太平洋艦隊司令官を務めていて、去年7月にインド太平洋軍のアキリーノ司令官の後任に指名されています。

[Photo : YONHAP News]

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