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韓ロ対立続くなかロシア外務次官が来韓

ニュース2024-02-05
韓ロ対立続くなかロシア外務次官が来韓

北韓問題をめぐり、韓国とロシアの緊張が高まっているなか、ロシア外務省でアジア太平洋地域を担当するルデンコ外務次官が韓国を訪問しました。 
 
外交部によりますと、ルデンコ外務次官は今月2日、金烘均(キム・ホンギュン)第1次官をはじめとする高官と相次いで会談し、両国の懸案やウクライナ戦争など国際情勢について協議したということです。
 
外交部は、北韓とロシアの軍事協力に対して懸念を示すとともに、ロシア側に責任ある行動を取るよう促したということです。

また、ロシア国内の韓国人や韓国企業の権益が侵害されないよう協力を求めました。
 
一方、ルデンコ外務次官は、ロシアの北韓担当首席代表を兼任していて、韓国外交部で北韓問題を担当する金健(キム・ゴン)韓半島平和交渉本部長とも会談しました。
 
外交部によりますと、金本部長も北韓とロシアの軍事協力に反対する韓国政府の立場を伝えるとともに、北韓との協力の中止など国連安全保障理事会で定められた義務を順守するよう求めたということです。
 
これを受け、ルデンコ外務次官は、韓半島の緊張が高まっている原因はアメリカにあると指摘し、北韓との協力を続ける意向を明らかにしたということです。
 
尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の発足後、ロシアの高官が韓国を訪問したのは、これが初めてです。
 
ルデンコ外務次官は、もともと、去年9月に韓国を訪問する予定でしたが、北韓とロシアの協力強化をめぐって、韓国とロシアの意見の隔たりが大きくなったことなどにより、中止となりました。
 
一方、ルデンコ外務次官が韓国を訪問したのと同じ日に、ロシア外務省の報道官が、北韓の「核の先制使用の法制化」を非難した尹大統領の発言を批判したことが報じられました。
 
尹大統領は、先月31日の中央統合防衛会議で、北韓政権について、「世界で唯一、核の先制使用を法制化した」と非難しました。

これをめぐり、ロシアのタス通信は今月2日、ロシア外務省の報道官が「露骨な偏向」だと批判したと報じました。
 
これを受け、韓国の外交部は3日、韓国に駐在するロシアの大使を呼んで抗議しました。
 
外交部は、「無条件に北韓をかばい、一国の首脳の発言を無礼な言葉で非難したことは非常に遺憾だ」として、このような言動は、韓国とロシアの関係を悪化させるだけだと強調しました。

[Photo : YONHAP News]

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