北韓は16日、アメリカによる制裁強化を非難し、制裁強化で核を放棄させようとするなら非核化への道が永遠に閉ざされる可能性があると警告しました。
北韓外務省傘下のアメリカ研究所は談話で、アメリカの「最大の圧力」は北韓には通じないとしたうえで、アメリカはシンガポールでの米朝首脳会談の合意を誠実に履行すべきだと主張しました。
アメリカ財務省は10日、北韓の人権侵害に関与したとして、金正恩国務委員長の側近である崔竜海（チェ・リョンヘ）副委員長ら政府高官3人を制裁対象に指定しましたが、北韓当局による公式の反応はこれが初めてです。
アメリカが圧力を強化する中、北韓はこれまで沈黙していましたが、今回の談話を通じてアメリカに対する非難を再開したものです。
ただ、北韓は談話で、米朝関係の改善に向けたトランプ大統領の「意思」を評価するとともに、外務省ではなく傘下の機関名義で談話を発表、非難の度合いを調節したものとみられます。

[Photo : YONHAP News]