統一部「中国による脱北者の強制送還は国際ルール違反」
中国当局が、中国国内で拘束されていた脱北者を一斉に北韓に強制送還したとされる問題で、統一部は、「脱北者の意思に反する強制送還は、国際ルールに反する」として、中国側に問題提起を行ったと明らかにしました。
韓国の人権団体によりますと、中国が、吉林省と遼寧省で拘束されていた脱北者600人あまりを、今月9日に北韓に強制送還したということです。
これについて、統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は13日の定例会見で、「本人の意思に反する強制送還は、国際ルールに反するものだ」と指摘したうえで、「海外に滞在している脱北者は、いかなる場合でも自由意思に反して強制送還されてはならないという韓国側の立場を中国側に伝えた」と述べました。
具報道官はまた、「脱北した人のほかに、病気の治療を受けるために中国に渡った人、罪を犯して北韓を逃れた人など、強制送還された人の内訳は正確に確認できない」としています。
[Photo : KBS News]