北韓を訪問中のロシアのラブロフ外相は、中国で行った外相会談の結果を北韓側と共有したほか、韓半島情勢や、北韓と中国、それにロシアの3か国による合同軍事訓練や、北韓とロシアの協力強化などについて話し合ったもようです。  
 
ロシアのラブロフ外相は、北韓外務省の招きで18日の夜、訪問先の北京から空路で北韓に入りました。
 
ロシア外務省の報道官によりますと、ラブロフ外相は、19日に、北韓の崔善姫（チェ・ソニ）外相と会談を行ったということです。

会談では、ラブロフ外相が、中国の王毅外相と行った話し合いの結果を共有するとともに、ロシアと北韓の関係や韓半島問題などについて、幅広く意見が交わされたものとみられます。

ラブロフ外相と崔外相は、先月の首脳会談で合意された内容の履行に向けた議論だけでなく、プーチン大統領の北韓訪問についても意見を交わしたものとみられます。

さらに、北韓が、中国、ロシアとともに軍事訓練を行う可能性についても議題にのぼったものとみられます。
 
ロシアの議員は、「北韓が中ロの軍事訓練に加わるのは、アジア太平洋の安全保障において前向きに働くだろう」と話しています。
 
一方、ラブロフ長官が、今回の北韓訪問中に、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長と会談する可能性も取り沙汰されています。

[Photo : YONHAP News]