北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長は、北韓を訪れたラブロフ長官と会談し、先の朝ロ首脳会談での合意を忠実に履行し、安定的で未来志向の新たな両国関係を築いていく考えをあらためて示しました。  
 
朝鮮中央通信が20日、報じたところによりますと、金委員長は、ラブロフ外相と19日に会談し、先月の朝ロ首脳会談で合意された内容を忠実に実現させ、安定的で未来志向の新たな両国関係を「百年の計」をもって構築していく考えをあらためて強調したということです。

「安定的で未来志向の新たな両国関係に向けた百年の計」というフレーズは、金委員長が、プーチン大統領との首脳会談の際にも使用したものです。
 
ラブロフ外相は、会談後、「朝ロ首脳会談での合意を履行するための作業が始まった」と述べ、2人は、合意内容の実施策に向けて意見を交換したものとみられます。
 
ラブロフ外相は、プーチン大統領が平壌を訪問する意向を持っていることをあらためて金委員長に伝え、両者は、訪問の実現に向けた具体的な計画や、両国間の軍事協力などを議論したとものとみられます。
 
また朝鮮中央通信は、ラブロフ外相が金委員長との会談に先立って崔善姫（チェ・ソニ）外相とも会い、先月の首脳会談での合意にもとづいて両国関係を格上げし、経済をはじめ、各分野での交流と協力を積極的に進めていくための方策を議論したと伝えました。

[Photo : YONHAP News]