北韓の人工衛星打ち上げ 過去に失敗のロケットで再挑戦か
北韓の人工衛星の打ち上げについて、専門家は、北韓がこれまでに2回失敗した時と同じ型のロケットを今回も使用するとみています。
北韓はことし5月と8月に軍事偵察衛星を搭載したロケットの打ち上げを行いましたが、いずれもロケットのエンジンに異常が発生し、失敗しています。
今回の通告によりますと、北韓は5月と8月の打ち上げと同じ落下地点を予測しています。
韓国航空大学のチャン・ヨングン教授は、「8月の打ち上げ失敗から3か月という短い期間での再発射であることや、前回と同じ軌道が提示されている点から、エンジン自体の設計に変更があったとは考えにくい」と分析しています。
一部では、ロシアが北韓にロケット技術を提供したという見方が出ていましたが、今回の打ち上げにこれまでと同じロケットが使用される場合、ロシアがロケット技術そのものを提供した可能性は低いとみられます。
ただ、北韓製のロケットのエンジンの問題を解決するためにロシアが技術的なアドバイスを行った可能性は否定できません。
軍当局は、北韓が通告通り人工衛星の打ち上げを行った場合、韓半島西の海、西海(ソヘ)などで落下物の引き揚げを行う計画です。
[Photo : KBS News]