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5月に打ち上げ失敗した北韓の衛星 韓国製の部品を使用

ニュース2023-11-28
5月に打ち上げ失敗した北韓の衛星 韓国製の部品を使用

北韓がことし5月に打ち上げに失敗した軍事偵察衛星「万里鏡(マルリギョン)1号」に、韓国製の電子部品が使われていたことがわかりました。 
 
政府の消息筋によりますと、韓国軍が、韓半島の西側の海域で引き揚げた「万里鏡1号」の残骸をアメリカ軍と共同で分析した結果、衛星の主要部分に、韓国製の電子部品が使われていたことがわかりました。
 
北韓は、ことし5月に偵察衛星「万里鏡1号」をロケット「千里馬(チョルリマ)1」に載せて、平安北道(ピョンアンブクト)東倉里(トンチャンリ)から打ち上げましたが、ロケットは10分間飛行したあと、韓国の全羅北道(チョンラブクト)群山(クンサン)にある島、於青島(オチョンド)の西側200キロメートルの地点に落下しました。
 
韓国軍が引き揚げた残骸には、ロケットの2段目の胴体と人工衛星に搭載されていたカメラなどの光学装置、それに光学装置を納める鏡筒などが含まれていたということです。
 
専門家らは、海外で流通している韓国製の電子部品を北韓が中国などを経由して密輸し、偵察衛星の開発に使用した可能性があると分析しています。
 
また、韓国製の部品だけでなく、一般に売られている日本製のデジタルカメラも搭載されていたということです。
 
北韓が韓国や日本の部品を流用している現状から、国際社会の制裁によって、北韓が人工衛星の部品を独自に開発することが難しくなっているものと、韓国軍は分析しています。

[Photo : YONHAP News]

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