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北韓 金委員長の娘に「朝鮮の新星・女将軍」の称号 偶像化開始か

ニュース2023-11-29
北韓 金委員長の娘に「朝鮮の新星・女将軍」の称号 偶像化開始か

北韓の幹部らを対象に行われた講演会で、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の娘、キム・ジュエ氏を「朝鮮の新星、女将軍」などと称したことがわかりました。 
 
故金日成(キム・イルソン)主席が初期の革命活動を宣伝する際に登場した「朝鮮の新星」という称号は、金正恩国務委員長が後継者に内定する前にも使われたため、金委員長がジュエ氏を後継者として正式に指定することを念頭に、偶像化を本格的に進めているという分析が出ています。
 
ジュエ氏は、10歳と推定されています。
 
アメリカの政府系ラジオ放送局、自由アジア放送が報じたところによりますと、北韓の軍事偵察衛星「万里鏡(マルリギョン)1号」の打ち上げの成功を祝うため、党の指導部が23日に幹部らを対象に、記念の講演会を開催しました。
 
この講演会で、「宇宙強国時代の未来は、『朝鮮の新星、女将軍』によって今後さらに輝く」との発言が出たということです。
 
北韓では通常、指導者を「太陽」、後継者を「新星」と表現します。
 
金委員長も幼少期に「新星将軍」と呼ばれ、2009年1月に後継者に内定されたあとは「金大将」、父の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が亡くなったあとは「偉大な領導者」と称されました。
 
ジュエ氏は、去年11月18日に大陸間弾道ミサイル「火星17」の発射実験が行われた際に初めて公の場に登場し、「愛するお子様」と呼ばれましたが、その後、「尊いお子様」という呼び方に格上げされました。
 
北韓が、火星17を発射した11月18日を「ミサイル工業節」という記念日に制定したのも、ジュエ氏の初登場を祝うためだとされています。
 
韓国の統一部は、「北韓の後継者選びの動きと関連し、すべての可能性を念頭に、関係機関とともに状況を注視している」と話しています。

[Photo : YONHAP News]

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