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韓国軍 非武装地帯の監視所の運用再開へ

ニュース2023-11-29
韓国軍 非武装地帯の監視所の運用再開へ

韓国の軍当局は、2018年の南北軍事合意を受けて閉鎖した非武装地帯にある監視所の運用を再開する方針です。 

韓国軍は、5年前に撤収した江原道 (カンウォンド)高城(コソン)の監視所に、あらためて兵士を配置して運用を再開するということです。
 
韓国と北韓は、2018年の軍事合意を受けて、非武装地帯に置いていた監視所のうち南北それぞれ11か所を閉鎖しました。

そのうち10か所は完全に取り壊し、今回、韓国軍が運用を再開する高城と、北韓側の監視所一つは、建物は破壊せず、兵士や武器などを撤収しました。
 
これらの措置により、非武装地帯で稼働している監視所は、北韓側が160か所あまりから150か所あまりに、韓国側は、60か所あまりから50か所あまりに減りました。
 
高城の監視所は、1953年に韓国戦争の休戦協定が締結されたあと、非武装地帯の韓国側に最初に設置されたもので、2019年には国の文化財にも指定されました。
 
北韓軍の監視所との距離は600メートルに満たず、小銃の射程範囲内となっていて、監視所としては、南北の軍が最も近い距離で向き合っている場所となっています。

北韓は、今月23日に南北軍事合意の破棄を宣言した後、閉鎖した11か所の監視所の運用再開に向けて、兵士を配置するほか、銃火器の配備を行っています。

韓国軍も、高城以外の残りの10か所について、北韓の動きに合わせ運用を再開する見通しです。

[Photo : YONHAP News]

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