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北韓のプルトニウム生産能力増強か 韓米が懸念示す

ニュース2023-12-25
北韓のプルトニウム生産能力増強か 韓米が懸念示す

北韓の平安北道(ピョンアンブクト)寧辺(ヨンビョン)の核施設にある実験用軽水炉について、IAEA=国際原子力機関が試運転を終え、稼動を始めたという見方を示したことを受けて、韓国とアメリカは、地域の平和と安定に対する深刻な懸念を示しました。

韓国外交部は24日、「韓国政府は、アメリカとの緊密な連携をもとに、北韓の核施設の動向を注視している」としたうえで、「北韓は国連安保理決議に違反して核物質の生産を続けている。昨年末の党中央委員会総会では、核兵器を大量生産する方針を示したほか、弾道ミサイルの挑発を続けるなど、韓半島と世界の平和と安定を害している」と指摘しました。

アメリカ国務省も現地時間の23日、寧辺の実験用軽水炉が稼動を始めたとみられることについて、「安全性を含め、深刻な懸念を引き起こす」と、懸念を示しました。

北韓は2010年から、寧辺の核施設に、核兵器の原料となるプルトニウムを生産できる実験用軽水炉の建設を進めてきていますが、この実験用軽水炉について、IAEAは現地時間の21日に、試運転を終え、稼動が始まったとの見方を示しています。

北韓は、すでに、寧辺にある別の原子炉を稼働し、使用済み燃料から、核兵器の原料であるプルトニウムを抽出していて、今回の軽水炉の稼働が本格化すれば、北韓は新たなプルトニウム供給源を確保することになります。

[Photo : YONHAP News]

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