韓国が北韓の人権侵害を広報する博物館建設へ
ソウルに北韓の人権侵害の実態を収集し保管する博物館が建てられることになりました。
先週、国会本会議で成立した2024年度の予算には、北韓の人権侵害の実態を展示する博物館、「国立北韓人権センター」の建設費用、46億ウォンが計上されています。
博物館の建設は、朴槿恵(パク・クネ)政権時代に計画が持ち上がり、続く文在寅(ムン・ジェイン)政権では重要性が低いという理由で予算が付けられず保留となりましたが、この度、初めて予算が編成されました。
この博物館は、アメリカ・ワシントンやドイツ、ポーランド、オーストリアなど、世界各地にあるホロコースト記念館をモデルにしています。
ホロコースト記念館は、第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の惨状を伝える写真や映像、そして遺品などが保管されている場所で、全体主義の非人道的な側面を展示しています。
「国立北韓人権センター」は、統一部の所管として設置され、建設地はソウル市の麻谷洞(マゴットン)が有力な候補となっています。
政府は、今後3年間で260億ウォンを投じ、2027年の完成を目指す計画です。
[Photo : KBS News]