韓国軍 北韓を偵察するための無人機を実戦配備
韓国軍は、北韓の上空で偵察活動を行うための、小型で、レーダーに察知されないステルス無人機を実戦配備しました。
偵察用の無人機をめぐっては、おととし12月に北韓の無人機がソウルの龍山(ヨンサン)にある大統領室付近の上空まで侵入した事件を受け、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、韓国軍の中に、ドローンや無人機を使った作戦を専門とする部隊の創設と、ステルス無人機の開発を指示していました。
韓国軍は、去年9月にドローン作戦司令部を新設し、小型ステルス無人機などの開発に取り組んできました。
このうち、国防科学研究所が開発した、エイの形をした小型ステルス無人機が飛行試験を終え、江原道(カンウォンド)東部の前線地域に配備されたということです。
この無人機は北韓軍のレーダーに探知されず、事前に設定された経路を自動飛行し、任務を終えたあと自動で基地まで戻る機能を備えています。
ステルス無人機は、ドローン作戦司令部の主力戦力として使用される予定です。
司令部は、ステルス無人機に加え、自爆攻撃に使うためのドローンなど、新型のドローンの開発と実戦配備を進め、戦力の強化を図る計画です。
[Photo : YONHAP News]