北韓問題を担当する韓国、日本、アメリカの外交当局者は、韓半島の緊張を高めている北韓の挑発を強く糾弾したうえで、緊密に協力して対応することで一致しました。 
 
北韓問題を担当する外交部の金健（キム・ゴン）韓半島平和交渉本部長は18日、アメリカ国務省のジュン・パク北韓担当特別代表代行、日本外務省の鯰博行アジア大洋州局長と、ソウルで協議を行いました。
 
このなかで、金本部長は、「北韓が国境地帯に壁と鉄条網を立てて、外部の文化と情報の流入を遮断するなど内部統制を強化する一方で、内部の結束を強めるために韓半島の緊張を高めている」と批判しました。
 
アメリカ側は、国務省のソン・キム北韓担当特別代表が去年の末に退任していて、ジュン・パク代表代行が、今回初めて対面による3か国協議に参加しました。

パク代表代行は、北韓による韓国への敵対的な言動に懸念を示したうえで、「こうした言動は、不必要な韓半島の緊張を高めるだけだ」と指摘しました。
 
日本の鯰局長も、去年からロシアが北韓から入手した弾道ミサイルでウクライナを攻撃していると指摘したうえで、こうした武器の輸出の見返りとして、今後、ロシアが北韓に何を提供するのか、注意深く見守る必要があると強調しました。
 
協議では、北韓の崔善姫（チェ・ソニ）外相のロシア訪問など、北韓とロシアの関係強化の動向についても意見が交わされたほか、北韓の違法なサイバー活動や、海外への労働者の派遣など、核やミサイルの開発の資金源を断つために、制裁を強化することで一致しました。
 
北韓問題を担当する韓日米の首席代表による定例協議は、年に4回、開催されています。

今回の協議は、去年10月にインドネシアのジャカルタで開かれて以来、3か月ぶりです。

[Photo : YONHAP News]