北韓は、韓国、日本、アメリカが今週行った海上訓練に対抗するため、核弾頭を搭載可能な魚雷を使って実験を行ったと発表しました。 

北韓の国防省は19日、朝鮮中央通信を通じて報道官の談話を出し、魚雷型の無人水中戦略兵器「ヘイル5-23」の実験を韓半島東の海、東海（トンヘ）で行ったと発表しました。 

実験を行った日時と結果については公開されていません。

「ヘイル」は日本語で津波を意味します。

北韓は、「ヘイル」について、水中で核爆発を起こし放射線を含んだ波を津波のように発生させるものだと主張していて、去年3月に、番号のついていない「ヘイル」と「ヘイル1」の水中爆破実験を続けて行い、さらに翌4月に「ヘイル2」の実験を行ったと発表しています。

今回、実験を行ったとする「ヘイル5‐23」は、性能を改良したものとみられます。

北韓はまた、19日に発表した談話で、韓国海軍、日本の海上自衛隊、そしてアメリカ海軍が、今月15日から17日にかけて、韓国南部、済州（チェジュ）島南方の公海上で、合同訓練を実施したことについて、北韓の安全を脅かす無謀な軍事挑発だと批判するとともに、北韓による兵器の実験を正当化しています。

[Photo : YONHAP News]