北韓の官営メディアが、10日に行われた韓国の第22代国会議員総選挙について、与党「国民の力」が惨敗したと報じました。

北韓の労働党機関紙「労働新聞」は、13日にソウルで尹大統領の退陣を求めるろうそく集会が行われたことを取り上げた記事で、与党「国民の力」が惨敗したことにより各界各層の国民が尹大統領の弾劾のために闘争を行っていると、16日、報じました。

労働新聞はまた、集会参加者の声を引用するかたちで、総選挙の結果について「尹政権に対する民意の厳正なる判決」だと批評しました。

北韓は、2016年の総選挙が行われた際には、労働新聞と朝鮮中央通信などの官営メディアを通して、選挙直後に結果を報じました。

しかし、前回2020年の総選挙では官営メディアによる選挙結果の報道はありませんでした。

ただ、この時は、北韓の対外宣伝用ラジオの「平壌放送」を通じて、選挙から10日後に、「国民の力」の前身である保守系最大野党「未来統合党」が惨敗し、当時の黄教安（ファン・ギョアン）代表に対する不満が高まっていると報じました。

[Photo : YONHAP News]