朴槿恵（パク・クネ）大統領の親友、崔順実（チェ・スンシル）被告の国政介入事件で、最大野党・ともに民主党と第3党・国民の党は29日、真相解明に当たる特別検察官の候補2人を確定し、朴大統領に推薦することになっています。
両党は、候補をそれぞれ3人前後に絞っており、このなかから協議して最終候補を決めるとしています。
候補には、全羅道（チョンラド）出身のムン・ソンウ元大検察庁次長やミョン・ドンソン元ソウル中央地方検察庁長など、主に検事長出身の弁護士があがっているもようです。
野党が最終候補2人を推薦すると、朴大統領は3日以内、来月2日までに特別検察官1人を任命しなければなりません。
特別検察官による捜査期間は最大120日で、来年4月まで行われるとみられていますが、大統領が政治的中立性を欠いているとして特別検察官の任命を拒否しても、これを制裁する方法はなく、野党が政治的中立性をどのように捉えるの かが焦点となっています。
一方、朴大統領は、今月4日の国民向け談話で検察の捜査に誠実に臨むと表明したものの、検察が4回に渡って求めた対面での聴取を拒否しており、特別検察官に事実上捜査が委ねられる形となりましたが、どこまで捜査に応じるのか、注目されます。

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