文在寅（ムン・ジェイン）大統領が平壌の空港に到着し、北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長と再会する場面を、中国メディアが生中継で報じるなど、中国も今回の南北首脳会談に大きな関心を示しているもようです。
中国国営中央テレビ＝CCTVは、文大統領の乗っている専用機が平壌空港に到着する瞬間から金委員長が出迎える場面までを、かなり長い時間、生中継で報じました。
これに先立ち、中国外交部の報道官は定例の会見で、「中国も韓半島の非核化の早期実現や北東アジアの恒久的安定に向けて努力する」としたうえで、南北関係の改善を積極的に支持するという立場を示しました。中国共産党機関紙「人民日報」なども、「文大統領と金委員長の会談」を略して「文金会」と表現し、関心の高さを表しました。
また、終戦宣言を先に行うことを求める北韓と、核施設のリストを先に出すことを求めるアメリカの間で、文大統領がどのように仲立ちをするかについても、興味深く取り上げています。
全般的に期待感を示していますが、新華社通信は、「米朝間の信頼がまだ不十分であるだけに、今回の南北首脳会談で、非核化交渉の閉塞局面の打開が図れるかは、もう少し見守る必要がある」として、慎重な姿勢を示しました。

[Photo : KBS News]