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金正恩委員長の書簡、最終決定迫る内容か

ニュース2019-01-21
金正恩委員長の書簡、最終決定迫る内容か

ホワイトハウスは19日、 北韓の金正恩国務委員長の側近、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が18日にホワイトハウスを訪問し、トランプ大統領に金正恩委員長からの書簡を手渡す写真を公表しました。
トランプ大統領は20日、ツイッターで、「金正恩委員長と会うことを楽しみにしている」として、再会談に意欲を示しました。
金英哲党副委員長がホワイトハウスを訪問したことについて、韓国とアメリカのメディアは、2回目の米朝首脳会談に向けて金正恩委員長の考えを盛り込んだ書簡を伝達するのが主な目的だったと指摘しています。
トランプ大統領と金正恩委員長はこれまでにもニューヨーク国連代表部のチャンネルなどを通じて数回にわたって書簡を交換していて、2回目の米朝首脳会談を控えたこの時期にあえて特使を派遣したのは、書簡の中に重大な内容が盛り込まれているためではないかとみられています。
北韓の事情に詳しい専門家からは、金正恩委員長が新年の辞で言及した「新たな道を模索する」という内容について具体的に説明したのではないかとする指摘も出ています。
「新たな道」は、アメリカが制裁を緩和または解除しなければ、北韓は昨年6月の米朝首脳会談後に進めてきたアメリカとの非核化交渉を放棄する可能性に言及したのではないかとする見方もあります。
そのため、金正恩委員長の書簡は、アメリカに対して最終的な決断を迫る内容だった可能性もあるとされています。
ニューヨーク・タイムズは、アメリカの北韓専門家の話として、アメリカは北韓と核兵器の生産を凍結する問題を協議しているが、北韓が核兵器の生産を凍結することに合意したとして、査察と検証といった重要な手続きが残っているとしました。
北韓は昨年6月の米朝首脳会談後、核実験や弾道ミサイル発射は中止していますが、核兵器の生産は中止していないとの指摘もあります。

[Photo : KBS News]

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