北韓の体制を批判する大量のビラを風船に乗せて北韓に散布したなどとして、法人設立許可を取り消された２つの脱北者団体は、政府による措置を不服として訴訟を起こしました。
弁護士団体の「韓半島の人権と統一のための弁護士会」は27日、脱北者団体の「自由北韓運動連合」と「クンセム」の代理として、統一部を相手どって設立許可取り消し処分の取り消しを求める行政訴訟を、ソウル行政裁判所に提出し、執行停止を申請したと明らかにしました。
弁護側は、「２つの団体は、ビラ散布やコメを詰めたペットボトルを海に流すことを通じて、北韓住民の知る権利と基本的生存権および人権のために活動してきた」と主張しました。
また、「設立許可の取り消しは国際的に恥ずべきことで、韓国の品格を深刻に損なう事件だ」として、政府に対して脱北者や脱北者団体に対する弾圧をただちにやめるよう求めました。
これに関して統一部は、この2団体が設立目的に反して、政府の統一に向けた努力を阻害し、軍事境界線に近い地域の住民の安全を脅かしたとして、17日、設立許可を取り消しました。

[Photo : YONHAP News]