北韓 寧辺核施設の火力発電所を2月から再稼働 核燃料抽出に関連か
北韓が寧辺(ヨンビョン)にある核施設の一部を2月末から再稼働させたことを示す衛星写真が公開されました。
アメリカの北韓専門メディア「38ノース」は現地時間の26日、ウェブサイトにことし3月から5月まで寧辺核施設を撮影した衛星写真を公開し、核施設の団地のなかにある火力発電所がことし2月末から稼働しているという見方を示しました。
火力発電所は、団地内にある、核兵器に必要なプルトニウムを抽出する使用済み核燃料の再処理工場の放射化学実験室に、蒸気を供給する役割を果たしています。
「38ノース」は、火力発電所の稼動期間が、これまでの保守活動の期間より長く、過去に再処理活動が行われていたときと似ていると指摘しました。
通常、再処理を終えるまで、半年ほどがかかるため、これを考慮すると、現在、放射化学実験室の活動は、プルトニウムの抽出や、硝酸ウラニウムの処理、過去の再処理活動時の放射性廃棄物の処理などと関係があるということです。
しかし、目視で確認できる範囲でそのほかの兆候はなく、確認のための査察もできないと付け加えました。
[Photo : KBS News]