北韓が韓国のスパイだなどとして長年にわたって抑留している韓国人6人について、政府は、「拉致被害者」と認定し、家族に慰労金を支給することになりました。 
 
統一部は2日、拉致被害者への支援について審議する委員会を開き、抑留被害者の家族に対しても慰労金を支給することを決めました。
 
北韓が拉致した韓国人の家族に対しては、2008年から慰労金の支給が行われていますが、自ら北韓に渡り、北韓によって抑留されている人の家族に対して慰労金が支給されるのはこれが初めてです。
 
現在、北韓による抑留が確認されている韓国人は、宣教師のキム・ジョンウクさん、キム・クッキさん、チェ・チュンギルさんなど6人で、政府はこのうち韓国に家族がいる4人に対して、慰労金を支給するとしています。
 
慰労金は、北韓での抑留期間に応じて支給され、最大で2000万ウォンほどだということです。
 
キム・ジョンウクさんは、10年以上抑留されていますが、北韓は、他の5人も含め、安否の情報などを提供していません。

[Photo : YONHAP News]