北韓が先月行うと予告していた軍事偵察衛星の3回目の打ち上げが遅れているなか、北韓の西海（ソヘ）衛星発射場で夜間に光が観測され、衛星打ち上げに向けた準備の進展に関心が集まっています。 
 
NASA＝アメリカ航空宇宙局は、北韓北西部の東倉里（トンチャンニ）にある西海衛星発射場を撮影した一連の衛星写真を公開しました。

写真では、先月19日と21日、それに26日の夜間に、発射場で光が灯されていることが確認できます。
 
ただ、夜間に照明が灯された地点は、ことし5月と8月に衛星の打ち上げを試みた際に使用した新しい発射台ではなく、およそ3キロ離れた従来の発射台でした。
 
このため、3回目の打ち上げについては、従来の発射台を使って準備が進められている可能性がある一方、新しい発射台を使用する計画であれば、打ち上げの準備がさらに遅れる可能性があるという見方も出ています。

韓国の情報機関、国家情報院は、今月はじめに、北韓による軍事偵察衛星の打ち上げに向けた準備は最終段階にあり、準備に時間をかけたことで成功の確率が高まった可能性があるという分析を示しています
 
北韓は、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長がおととし1月の朝鮮労働党大会で、軍事偵察衛星の運用目標を発表し、ことし5月と8月に打ち上げを試みましたがいずれも失敗し、3回目の打ち上げを予告していました。


2023年11月28日修正

[Photo : YONHAP News]