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韓米の定例安保協議 拡大抑止強化で協議

ニュース2023-11-13
韓米の定例安保協議 拡大抑止強化で協議

韓国とアメリカは13日、ソウルでSCM=定例安保協議会を開き、いわゆる「拡大抑止」の実行力を画期的に強化することで一致しました。

SCMは、韓米両国の国防長官が安全保障問題全般について協議する定例の会議で、1968年以来、毎年、韓国とアメリカで交互に開催されています。

今回の会議には、韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官、アメリカのオースティン国防長官が出席し、高まる北韓の脅威に備え、いわゆる「拡大抑止」の実行力を画期的に強化することで一致したということです。

また、会議では、北韓の核やミサイルの脅威を抑止するため、韓米の国防長官
が2013年に締結した戦略文書「TDS=誂え型抑止戦略」の改定版に署名し
ました。

従来の戦略では、北韓のミサイルや核の脅威が急速に進展して、適切に対処できないことから、改定が必要になっていたものです。改定内容は公表されていません。

会談後に行われた記者会見で、オースティン長官は、前政権が2018年の9月の南北首脳会談で北韓と結んだ「南北軍事合意」の効力を停止させることについて、今後、韓国と緊密に協議していくことを明らかにしました。

この南北軍事合意は、軍事境界線付近におけるすべての敵対行為を行わないとするもので、現政権と与党からは、形骸化した軍事合意だとして破棄すべきとの声が出ています。

一方、これに先立って、韓国軍とアメリカ軍の制服組トップによる韓米軍事委員会が12日、ソウルで開かれました。

委員会には、金承謙(キム・スンギョム)合同参謀本部議長とブラウン統合参謀本部議長が出席し、ミサイル発射や核の脅威など北韓の挑発や域内の平和と安定を脅かす主な安全保障問題について意見交換が行われました。

このなかで、ブラウン議長は、拡大抑止と韓国防衛への意志を改めて示したほか、戦時作戦統制権の韓国軍への移管をめぐる調整に、進展があったことを確認したということです。

[Photo : YONHAP News]

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