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韓国と国連軍司令部加盟国が初会合 戦争抑止で協議

ニュース2023-11-14
韓国と国連軍司令部加盟国が初会合 戦争抑止で協議

韓国と国連軍司令部に参加する17か国の国防相が揃って参加する初めての会合がソウルで開かれ、韓半島での戦争抑止に向けて、韓国と加盟各国とが結束する姿勢を示すものとなりました。

会合には、韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官をはじめ、アメリカのオースティン国防長官、それにイギリス、タイ、カナダ、オーストラリアなど合わせて17の参加国の代表が出席しました。

今回の会合は、休戦から70年になるのに合わせて開かれたもので、韓国と国連軍司令部の加盟国代表が揃う初めての会合となり、韓半島における戦争抑止策などについて協議しました。

会議では、申長官がまず、「国連軍司令部は、自由、民主主義、法治など人類の普遍的な価値を目指す国際連帯の模範的な事例で、北韓による軍事挑発に対する強力な抑止力の象徴だ」と述べました。また、「今回の会議は、北韓の脅威に対して国際社会の団結した力を誇示し、加盟国間の連帯をさらに強化する場」であると強調しました。

一方、オースティン長官は、北韓の核やミサイルの開発について、「韓国やアメリカだけでなく、地域の同盟国やパートナー国を危険にさらすもの」と指摘し、今回の会合は「平和と安全を守るために結束する強いメッセージを送る」ものと述べ、多国間協力によって北韓を抑止する姿勢を示しました。

今回の会合について、北韓は13日、外務省軍縮平和研究所の文書を公表し、「新たな侵略戦争を挑発しようとする試み」と反発し、国連軍司令部の解体を求めています。

国連軍司令部は、韓国戦争当時、国連安全保障理事会の決議によって発足したもので、1953年の休戦協定を管理するとともに、韓半島で武力衝突が発生した場合には戦力を提供する役割を担っています。

[Photo : YONHAP News]

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